世界でもっとも過酷と言われる理由を体感した日!!


今日は、メディカルチェックの日。

 

 

今まで持って来た荷物を整理して
サハラマラソンの大会中に必要な物と
そうでないもの、(衣類など)を分けて

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大会側に預けます。

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※ちかちゃん 装備バッチリ!!!

それと、メディカルチェックなんだけど、
この暑い中、外でずーーと待っていたんだけど

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ここでもさすがちかちゃん!!

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ちかちゃんは、
ぎりぎりまでワンピースを読んでいました。笑

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テントの中に入るとこんな感じになっていて

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空いているテーブルにスタッフがいるので
そこで一週間分の食料(カロリー)を見せたり
健康診断書と心電図を見せるのですが、

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僕たち3人は、まったく英語を話せず
特に、ぼくとけんちゃんは
本当にしゃべれません。笑

でも、ちかちゃんは
ぼくたちよりも遥かに英語を理解していて
なんとかメディカルチェックを合格!!

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こういう時、チームで参加してよかったーーっと思う瞬間でした。笑

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※ちかちゃんがよっしゃーーー!!と叫んだ瞬間!!笑

そして、今日のごはんが最後で
明日の朝から、自分たちで持って来た食料(1週間分)を食べて行きます。

ついに明日からかぁ~~とワクワクしていました。

※モロッコの夜は、気温がだいたい13度近くまで下がります。
最近、新潟に行った時の夜の気温でした。

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僕は、寒がりなので、寝袋に
かんちゃん&れんちゃんから頂いたNASAのシートが大活躍で
寝袋の中にシートを入れて、包まって寝ていました。

※特に夜中の2、3時が冷たい風が吹くので寒かったです。

あと、時差について
大体7時間くらいの時差があったと思います。
パリについたときは、日本時間では、夜中だったので
とても眠かったです。

そして、スタート初日!!

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地元の人が、朝早くから、テントを片付ける。
僕たちは、ごはんを食べたり、出発準備をしていました。

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そして、Team AHOの準備も整いました。

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今回、3人は暑いサハラをアフロをかぶって挑戦してきます。笑

そして、最初に書いた
砂対策なのですが、
完璧な人はこんな感じです。

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僕たちのは、こんな感じです。

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やばい、まじうけるーーーー。!!笑

よーーし、サランラップだって
サハラマラソン完走できるんだから~~と
アホな考えで、いざスタートラインに!!

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主催者のパドリックの話しを聞きながら
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僕が最初にびっくりしたことが

女性のおしっこについて

男性は、なにもない所でも
ちょっと離れて背中をむいておしっこできるけど

女性は、、と思ったら

衝撃的なシーンがあって

車の陰に隠れて
ちょっとお尻を後ろに出しながら

ハーフパンツをうまい具合に広げて
そこからおしっこを出していました。


あれ見た時、「まぢで!!」って思ってしまい

これからのレースでは
当たり前になるんだけど
最初がとても衝撃的でした。


そんなこんなで、
カウントダウンをして
いざ出発

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僕たちTeamAHOがまずやることは、

スタートライン最後尾で踊ることから始まりました!!

踊ろうぜ!!なんて打ち合わせをしていなかったんだけど
めちゃくちゃ楽しかったので
みんなは走ったり歩いているのに、
僕たちは
ノリノリで踊ることから始めていました。

※のちに踊ることが凄いことを引き寄せることに!!

最初から踊っていたら
そりゃーだれも後ろはいませんよ。笑

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僕たちは、3人で合同練習をしたこともなく
ちかちゃんは、練習をしないでの挑戦
けんちゃんは、ダイエット
僕は、笑顔を増やしたいと

チームのイメージって
みんなで練習をして
挑戦して達成した時、今までの練習のおかげやな~みたいな感じもあってもいい
かなって思うんだけど

僕たちは、まったく一緒に練習ができていませんでした。

しかも、3人の歩くスピードもわからず、
初日は、みんなの様子を見る感じで

前を進んで行きました。

大会中、これは日本ではマネできないなって思うことがあって
それが、ヘリコプターがめちゃくちゃ近いんです。!!

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写真で見たらわかりやすいのですが、
これくらいの低さで、ランナーをサポートしてくれるので
毎回、ヘリコプターが来ると手を挙げたりして
楽しんでいました。

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この時のリュックの重さは、約15、16キロはありました。
一週間の食料、寝袋、マット、衣類、水、メディカル類、ヘッドライトなど

この状態で、初日は約34キロレースです。

1時間近く歩いていると
砂漠らしい状況を目にして
ついに、来たな~「ザ・砂漠」という感じで
ワクワクしていました。

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まったく砂漠練習をしたことがないので、砂漠の大変さを知らないでワクワクと
言っていました。笑

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まじ、ハンパね~と思うくらい
暑く、そして、砂漠なので足が思うように行かず
じわじわと体力を奪って行きます。

途中、こまめに水分を取りながら進んで行きます。       

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元気なけんちゃん。

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実は、このあと初日に撮った写真は1枚しか撮っていませんでした。

この写真後、けんちゃんのペースが乱れて行き、
ぼくとちかちゃんで
けんちゃん大丈夫かな?と話していました。

けんちゃんは、どんどん、離れて行き

僕は、ちかちゃんに、
「俺さ、先に行って、自分の荷物を降ろして、けんちゃんのところに戻って、
けんちゃんの荷物を背負うね」と

なんとかして、けんちゃんのサポートをしようと思い、

僕は、2回砂漠の中で、けんちゃんサポートを繰り返しました。

3回目に行こうとした時、ちかちゃんに

「こうちゃん、水持ってる?俺も水ないし、たぶん、今けんちゃんのところに
戻ってもけんちゃんも水ないと思うよ」と言ってくれて

僕もたしかにと思い、
2人で話しをして、
チェックポイントでぎりぎりまで待っていようと決めました。


このサハラマラソンでは、
一日ごとに、決められた制限時間があって
チェックポイントもいくつかあって
そのチェックポイントにも制限時間があります。

それと、お水は、チェックポイントごととキャンプ地で渡されます。

この時に、いかに
世界でもっとも過酷なマラソンという意味がじわじわ感じてきました。

自分の食料一週間分や必要な物を背負い、
平均45度以上近くなり、夜は13度近くまで下がる。
砂漠で思うように進まず、足には、いっぱいの水ぶくれや爪を痛めて行く。

色んなことが重なり合うと、
痛みから不安や恐れ、精神的に心が追い込まれる感じが僕も何度かありました。

ちかちゃんとチェックポイントで
ぎりぎりまで待っていましたが、けんちゃんは現れず

僕とちかちゃんは、けんちゃんを信じて
前に進むことを選びました。

ちかちゃんに
「こうちゃん、歩くペースと方向を教えて」と言われて

最初、歩くペースを見ながら一緒に進み、方向も見ながら進んで行きました。

1000人も参加しているので、前の人に付いて行けば、なんとかなると思った
のですが、
この大会は、コンパスが必需品で

前がいないときは、目印を探したり、コンパスで方向を見て進んで行きます。

たまに、お茶目な地元のこどもたちが、
こっちと指している矢印を、あっちと逆の方に向けたりして
多くの人が道に迷うこともあるそうです。

実際、初日の砂漠ステージでは、数十人のランナーが道を迷いました。

チェックポイントを過ぎてから
ちかちゃんにペース配分と方向を指していたのですが、

ちかちゃんの速度が落ちて行き、
少しずつ離れて行くことに、、、。


けんちゃんが、あの砂漠でリタイヤになったら、
チームとしては、完走はできない。

でも、なんとかして、ぼくとちかちゃん
どちらかでも

なんとかして完走しようと
チェックポイントで話したことが頭をよぎり

このペースで前に進もうと
ちかちゃんとも別々で前を進んで行きました。

歩き始めて10時間以上が経過した時、

やっと、ゴールの目印を見つけて
なんとか制限時間内に初日をゴールすることが出来ました。

あの時「よかったーー」の気持ちでいっぱいでした。

それから約1時間後、ちかちゃんもゴール!!!!!

ちかちゃんを見た時、めちゃくちゃ嬉しくて

よかったーー!!
まじちかちゃん凄いって思った!!


ちかちゃんも身体がボロボロで
一緒にテントに行って、ちょっとテントにいたあと
まだ、帰ってこないけんちゃんが気になって

インフォメーションに行き、けんちゃんの情報に聞きに行きました。

スタッフからは、「大丈夫、今探している」との返事で、

もう結構暗いのに、まだ探しているって、、、。不安がよぎりました。

ちかちゃんは、
「三城くん(けんちゃん)なら大丈夫」と言ったものの

身体のことが心配になり、
テントに帰ってなにもできず、ただただ、待っていました。

けんちゃんは、サハラマラソンに挑戦する理由を「ダイエット」と言っていたけ
ど、去年の9月に体調を壊して手術をして
今、健康状態に向かっている中での挑戦でした。

このサハラマラソンに行く一週間前までも

お医者さんとずっと話しをして
参加できるかどうかの話し合いを何度もしていました。

キャンプ地について、約3時間後の夜10時に
けんちゃんが帰ってきました!!!

ちかちゃんと僕は大喜び!!!

よかったーーー!!
まじ、三城くん(けんちゃん)砂漠で倒れているんじゃないかと思ったよ。と
ちかちゃんもとても嬉しそうでした。


けんちゃんに、今日の状況を聞くと

最初の砂漠ステージで
2時間くらい道を迷っていたら
目の前で倒れている女性に出逢い、
水を求められて、自分の水をあげていたそうです。
それからチェックポイントを通過して
次のチェックポイントを向かっていたら
時間も遅くなり、タイムオーバーになったとのことでした。

とても残念だったけど、
けんちゃんが元気だったので
本当に安心しました。


この日は、僕は大きな水ぶくれを3つ作って

ちかちゃんは、親指の爪を痛めていました。

初日、34キロの半分が砂漠を歩いて
15、6キロリュックを背負ってだったので
肩も痛く、すぐに寝ました。


初日に感じたことは、100グラムでも軽くしたい気持ちが強くて
2日目の朝
いっぱい処分することを決めました。

そして、2日目の朝を迎えました。

3人で撮った写真

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けんちゃんは、リタイヤした人たちと朝、
車で街に降ろされます。

リタイヤした人たちは、
街に降ろされて、勝手に帰っても良いし、
街でゆっくりして
大会が終わってから合流してもいいしと、
ある意味、知らない街に降ろされる過酷さも
これもサハラマラソンだなと思いました。

けんちゃんは、まったく英語が話せないので
めちゃ過酷だったと思います。


ちかちゃんと、なんとかして
完走しようと2人で決意した写真。笑

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そして、2日目がスタートします!!


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